住宅ローンの名義人ではない妻と住宅ローンの名義人である夫のパターン

• # 01

  妻が住む場合

  住宅ローンの名義人である夫が出ていき、名義人ではない妻が住むことは可能です。

  家には妻が住み、夫は住宅ローンをそのまま返済し続けるパターンです。

  子供がいる場合は学校を転校する必要がないなどのメリットがあるので、そのまま住むのを希望する妻も少なくなく、養育費の代わりとして住宅ローンを夫が支払うということもあります。

  しかし、住宅ローンを支払い続けるということは、夫が家の名義人でなくてはならず住宅ローンの支払いも夫に任せなくてはならないので、突然家に住み続けられなくなるといったリスクがあります。

  
  

• # 02

  夫が住む場合

  住宅ローンと家の名義人となっている夫が住む場合はリスクは少ないです。

  家も住宅ローンも夫が支払い続けるので、ある日突然家に住めなくなるといったリスクはありませんし、住宅関連のことで別れた後に妻と連絡を取る必要もありません。

  しかし、住宅ローンの連帯保証人が妻であったり、妻と夫それぞれがローンを組んでいる場合は注意が必要です。

  住んでいる夫がそのまま住宅ローンを支払い続けても、妻の返済が滞ると差し押さえられてしまう恐れがありますし、夫の返済が滞った場合は連帯保証人の妻が一括返済しなくてはなりません。

  夫がそのまま家に住み続ける場合は、妻の連帯保証人を夫の親族に移行してもらうなどの交渉をした方が良いでしょう。

• # 03

  妻が家賃を支払い住む

  妻が夫に家賃を支払い住むという方法もあります。

  夫の収入だけでローンを返済するわけではないので、夫だけがローンを支払うよりも返済が滞るリスクは減りますし、今まで2人の収入でローン返済を賄ってきたという場合は夫の負担額が増えることも抑えることができるでしょう。

  しかし、別れた夫と定期的なやり取りは必要となりますし、支払った家賃が必ずローン返済に使用されるという保証はありません。

  家の名義が夫になっていれば変わらず家を勝手に売却することが可能なので、突然住めなくなるリスクは無くならないでしょう。