家電・家具の費用を住宅ローンの対象とするためには、家づくりにおいて組み込み型の家電・家具を採用することが条件となりますが、家電・家具の費用をローンに組み込む際にはいくつかの注意点があります。

• # 01

  金融機関側から指摘が入ればローン契約が受理されないケースもある

  住宅ローンを申し込んだあとは、金融機関の審査を受けたのち、契約へ進みます。多額の融資をするための契約なので、審査は慎重かつ精密に行われ、契約内容にも厳しいチェックが入ります。

  審査の中で不透明なものや説明できないものがある場合には、金融機関から指摘が入ることがあり、解決されない限りローン契約は成立しません。

  契約内容に家電・家具の費用が不当に組み込まれている状態で、金融機関から指摘を受けた場合は、内容を見直す必要があります。利用者の信頼性に疑問を持たれると、ローンの利用自体もできなくなり可能性があるので注意しましょう。

• # 02

  返済計画をもとに借入総額を決めること

  住宅ローンに家電・家具の費用を組み込みたいからと、住宅組み込み型の家電・家具を多く取り入れてしまうと、その分住宅ローンの総額が増えてしまいます。借入総額が大きくなるにつれ、月々の返済金額も増え、支払い方法によってはローンの返済期間が長くなることも考えられます。

  今後の返済計画をしっかりと立ててから、借入総額の限度を決めたうえで、組み込み型の家電・家具を取り入れるかどうかを検討するようにしましょう。

• # 03

  金利高騰の影響を受けることがある

  家電・家具の費用を住宅ローンに組み込み、返済期間が長引いてしまうと、金利の影響によって、総合的な支払金額に差が生じてくる場合があります。

  一定期間ごとに金利が見直され、金利が変動する金利変動型を選んでいる方は、返済期間が長くなればなるほど、ローン残高が多ければ多いほど金利変動の影響を受けやすくなります。

  金利が変わると計画自体が崩れてしまう可能性もあるので、余裕を持って返済ができるよう資金計画を立てるようにしましょう。